2013年10月26日土曜日

031_小論文と憲法のメモ

タイトルが適当になってる今日このごろ。

東大の志願者数が出てましたね。未修が大幅減ですか。
東大に流れたわけじゃないとすると、単純に東大京大の未修が敬遠されてるんですかね。
おそらくは司法試験対策があまりなってないと。
京都は隠れ既修が少ないのに一発合格率が良いというところをアピールしたいところです。
就職が頭ひとつ抜けてる東大ですらこの状況というのは、受験生の主眼は司法試験対策にあるんだろうなと思います。
うーん、若手教員や修了生による論文添削くらいはして欲しいと思う今日このごろ。

京都も東大も、未修の合格は簡単だと思うので、入試は最小の努力で突破して、法律の勉強をして欲しいです(このブログの目的の一つでもあります)。

未修の入試はいかんせん情報が無いので、自分を含め、必要以上に対策をすることになってしまいがちです。
しかし、事後的に見れば「そんなに対策する必要はなかった」という人が多いです。
いやまあ、どの程度なら合格するかがわかれば苦労は無いんですがね。

おそらく残っているのは小論文だけだと思いますが、
小論文は「ある程度のレベル」で書ければあまり差はつかないと思います。
・600字を9割方書ききる
・重要な点をだいたい拾う(課題文を読み解く)
・接続詞や論理的関係(必要条件or十分条件、一部or全部等、適性試験的なこと)を間違えない
・原稿用紙の使い方を間違えない。
くらいですかね。課題文の切り貼りでだいたい行けます。
そんな差がつかない感じです。
これまでそれなりにやった人なら、あとは過去問を解くくらいで十分だと思います。


それより法律の勉強です。何はともあれ法律です。それにつけてもおやつは法律。
憲法の三段階審査なんて読んでおけば、小論文の対策にもなりそうです。

最近、小山先生の『「憲法上の権利」の作法』を買いました。非常にオススメです。
人によると思いますが、個人的には最初に読んでおくべきレベル。
というか、初宿先生の本を読んでも、実際の問題が解ける気がしなかったので、早い段階でこの本に出会って良かったです。

憲法では
憲法 解釈論の応用と展開
憲法の急所
なんかも有名ですね。
憲法論点教室
もこの枠に入るかな。



短答対策に、六法の書かれたマニ車はどうだろう。

2013/11/16追記
一橋の未修も恐ろしく志望者減らしていて、京都が東大一橋よりだいぶましなことが発覚。
正直、未修は危険なルートですから、むしろそのリスクからしたらまだ多い気もする。
そう言えばローをレベル分けして補助金に差をつける旨の公表がありましたね。
京都は他学部・社会人出身者が多いですし、未修の成績もそこそこなので大丈夫と思いますが、
ギリギリのローだと、未修者の留年が多発するんじゃないかと危惧されます。
留年率を開示させるという措置は必要そうですね。


4 件のコメント :

  1. 29にコメントした者です。
    希望通りの記事が読めてとても嬉しいです。
    憲法上の権利の作法、私の先輩もおすすめしておりました。
    買って読んでみようと思います。

    現在、私大に受かっていることもあり、入試対策は何もせずに、
    法律の勉強に専念しているのですが、
    何分純粋未習なので、勉強の仕方が分りません。

    現在していることは、基本書を読み、肢別本を解くという勉強をしているのですが、
    まとめノートを作成していないこともあり、どうもしっかり整理されている気がしません。

    よろしければ管理人さんの勉強法をご教授いただけませんでしょうか。
    また、東大京大は司法試験対策は少ないということですが、授業だけで忙殺されてしまうほどの忙しさですか?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      >勉強方法
      (1)信頼出来て、最後まで使える基本書を一冊用意
      (2)その教科書を再現できるくらいの粒度で、ひたすら一行問題を作る、という感じです。

      例えば、ヤマケイ先生の民法総則ならば、
       ○心裡留保
       1.定義と類型
       2.効果の原則と例外、それら理由
       3.狭義の心裡留保は、過失を認めるか
       4.立替払いは心裡留保か?
      という感じです(問題のみで、答えは作らない→教科書をノート代わりにする)

      勉強方法は概ね
      (1)基本書の読込みを優先する人
      (2)演習問題を優先する人
      に分類されますが、自分は前者に属すると思います。

      民法は授業で使う教科書とズレると混乱すると思うので、
      ・刑訴(リークエが定番書として決まってるため、やって損はない)
      ・民訴(和田民訴が定番書なため同上)
      ・刑法(使う教科書が特に指定されない)
      ・行政法(宇賀グリーンかな)
      辺りがオススメです。


      >忙しさ
      授業の忙しさ自体は、他も忙しいと聞くので、おそらく他とそこまで変わらない気はします。
      復習する時間すら取れなければ逆効果ですし。
      しかし、例えば他校だと
      ・答案添削がある
      ・短答向けの授業
      ・ロー生用の自習室が土日含め24時間(京大の24自習室は、土日は早く閉まります)
      ・ロッカーが大きいor自分の席に置ける
      ・判例つぶしの補講がある(今さっき聞いた話)
      ・プリントがタダ(今さっき聞いた話)
      などなど、受験生にはありがたい制度が盛りだくさんです。

      授業料免除の申請が試験期間真っ最中にあるあたり、京大はその辺りは自分でなんとかしろということなのでしょう。
      先生方に直接質問すれば答えてくれますが、さすがに演習添削までは頼めないところです。

      削除
  2. >>留年率を開示させるという措置は必要そうですね。

    京大に関しては,入学年ごとに未修既修に分けて,詳細に留年・中退・進級状況が公表されています。

    http://lawschool.law.kyoto-u.ac.jp/jikotenken/h1_jikotenkenhyouka.pdf
    の12ページからです。(法科大学院認証評価 自己評価書(平成25年6月)(PDF) )

    >>おそらくは司法試験対策があまりなってないと。

    東大は,司法試験対策バッチリです。
    それどころか,予備試験対策も完璧です。

    >>うーん、若手教員や修了生による論文添削くらいはして欲しいと思う今日このごろ。

    既修だったらやっているはずですよ。
    ただ,既修の優秀層は,こっそりと裏でやってたりするので,見つけるのが厄介です。



    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。

      >留年率の開示
      あくまで受験生の志望校選びにおける情報提供目的なため、
      意味があるのは複数校における比較分析になります。
      一部の優良(とされる)ローが、半ば自発的に開示することに大きな意味はなく、
      「すべてのロー」が「他校比較をし易い形」で開示することに意味があります。
      会計士的な発想ではありますがね。

      >東大の試験対策
      あくまで「未修者が東大京大の受験を避けた理由」についての文脈なので、
      意味があるのは「未修受験者とその予備軍(ロー進学自体を決めていない人たち)」がどう思うかです。
      実質的に行っているのなら、それをもっとPRしていただきたいところです。
      自分が説明会やサイト・パンフ等文字情報で情報収集していた段階では
      「司法試験に捉われない法科大学院」を強く押していました。
      予備試験対策までバッチリというのは羨ましいですね。
      そのバックアップ体制を、ぜひ未修予備軍に衆知していただきたいところです。

      削除